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夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】

第11章 アディラートに奮い立つ【東京第1結界】


「俺は別に、大技がないとは言ってねぇよ」

 そこへ、レジィが印を結ぶ。


 「【奥義――『彌虚葛籠(いやこつづら)』】」


 何本もの帯状のテープが絡めて編み上げられた籠がレジィを覆った。


【彌虚葛籠】――シン・陰流『簡易領域』の原型であり、【領域】を中和し、必中効果を打ち消す性能を持つ。


「残念でした♡」

 けれど、その【彌虚葛籠】を貫通し、四体の【蝦蟇】の舌がレジィの両足を捕らえた。

「なっ⁉ なぜ必中(あた)る⁉」


 渋谷で漏瑚や花御が見せた【展延】は必中必殺の術式を搭載できるだけの【領域】に、あえて術式を付与しないことで容量を空け、五条の術式を流し込ませ、無下限を中和した。

【彌虚葛籠】や【簡易領域】は、術式そのものを中和することはできない。

 これらは術式の付与された“結界”を中和することで、付与された術式の必中効果を無効化している。

 伏黒の【領域】は未完成――体育館の空間を自らの【領域】として転用することで無理やり閉ざした結界には、必中の術式は付与されておらず、【嵌合暗翳庭】は現時点で【十種影法術】を拡張し、潜在能力を120パーセント引き出すためのものにすぎない。


 ――だが、その半可がレジィの虚を衝いた。

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