夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】
第10章 ディスペラートの呼び声【裁き/東京第1結界】
「代わりと言ってはなんだが、これだけは教えておく。君の選択肢は三つ。『黙秘』、『自白』、『否認』――そして、『否認』には虚偽陳述も含まれる」
「嘘でもいいってこと? 裁判なのに?」
確か……これもドラマ知識だが、裁判の前には『真実を述べること』、『隠し事をしないこと』、『偽りを述べないこと』を宣誓するシーンがあったはずだ。だが、確かに宣誓はしていない。
「皆 真実を述べるなら、裁判など必要ない――さぁ、言い訳しろ。【ジャッジマン】の気は長くないぞ」
虎杖は考える。
自分は実際そのパチンコ店に行き、しっかり遊んで、なんなら勝った気もする。無罪を主張するなら虚偽は避けられない。
そうなると考えなければならないのは、日車が持つ証拠の中身。
――「この証拠は必ずしも君の疑いを確定するものではない」
①もし証拠がパチンコ店への入店を裏づけられない“スカ”なら、黙秘か否認でいい。
②証拠が入店のみを裏づけるものなら、酌量の余地のある言い訳に賭ける? だが、証拠が①の“スカ”なら入店を認めることになるから、墓穴を掘ることになるかもしれない。
③証拠が入店だけでなく遊技も裏づけるものだった場合はほぼ詰みだ。自白して罪が軽くなることに賭ける? そもそも この裁判に重いとか軽いとかがあるのか?
虎杖は熟考することを諦めた。頭を使うのは性に合わない。
こうなったら でたとこ勝負!