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夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】

第8章 覚悟が回すスターホイール【熱~東京第一結界】


「やっぱいねぇな、“天使”!」

 虎杖がスクロールするコガネのディスプレイを、詞織も一つ一つ目で追って探した。

 ディスプレイの名前は、『東京』の結界内で絞ってある。東京の結界は第1と第2。第2の方が、“天使”がいるとされる東側の結界だ。

 どれだけスクロールしても見つからない“天使”に、虎杖が「むむ……」と唸った。

「本名じゃないんだろ」

「パンダくんの言う通り。宿儺だって、ユージの名前で登録されてる」

 ディスプレイに知らない名前が流れていく。このままコレと睨めっこしても意味がないかもしれない。

「お、星也さん 発見」



《神ノ原 星也》
 得点:055 変更:00回
 滞留結界:東京第2



「55点……」

「星也さん……」

 虎杖と伏黒が表情を曇らせる。

 星也が非術師を手にかけることはない。おそらく、攻撃してきた術師と戦い、十一人 殺したのだろう。

 彼は無意味な殺しはしない――それは裏を返せば、“必要な殺しはやる”ということ。

 津美紀を助けるために得点は必要。このペースなら、100点まで そう時間は掛からなそうだ。

「星也さんが術式で“天使”を探すには本名がいるはずだ。それが分からないんじゃ、難航してる可能性もあるな」

 確かに伏黒の言う通り、【失せもの探し】は呪符に探す対象の名前を書く必要がある。ディスプレイを見る限り、名前から探すのは不可能だ。

 けれど、星也なら その辺りも考慮して動きそうなものだが……。

「姿(ナリ)は分かってんのか?」

「見れば分かるそうです」

「大丈夫か、それ」

 伏黒の答えに微妙な表情をするも、秤は「まぁ、いいや」と切り替えた。

「俺とパンダが東京第2、伏黒きゅんと詞織の嬢ちゃん、虎杖が第1、綺羅羅は結界外で待機――で いいな」

「えー、アタシ仲間外れぇ?」

 唇を尖らせる綺羅羅に、パンダも「根拠は?」と尋ねる。
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