夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】
第8章 覚悟が回すスターホイール【熱~東京第一結界】
《鹿紫雲 一》
得点:100 変更:01回
滞留結界:東京第2
《日車 寛見》
得点:102 変更:00回
滞留結界:東京第1
もう一人……!
検索結果に、伏黒が「よし!」と声を漏らした。
「まずはネックの総則8を逆手に取る」
え? えっと……。
「「総則8ってなんだっけ?」」
虎杖はパンダと首を傾げる。
色々なルールがあって、ぼんやりと覚えてはいるが、どれが何番目のルールかまでは覚えていない。
「『総則8.参加または点取得後、十九日以内に得点の変動が見られない場合、その泳者からは術式を剥奪する』」
さらっと澱みなく答える詞織に、思わず「ほぇ〜」と奇妙な声が出た。
「まさか、オマエら総則 全部 覚えてんの?」
「当たり前だろ」
「たった八つ。これくらい すぐ覚えられる」
やっぱ、この二人 頭いいな。自分とは出来が違う。
続けるぞ、と伏黒が作戦を話してくれた。
ルール追加で『泳者間での点の譲渡を可能にする』。身内で点を回し続ければ、術式を剥奪されて死ぬことはない。
さらに、可能であればもう一つ――『点を消費して、【死滅回游】から離脱できる』。
「それは、例の『永続』に抵触するんじゃねぇか?」
秤の言葉に、虎杖は詞織に「なんだっけ?」と尋ねる。
「『総則7.管理者は死滅回游の永続に著しく障る場合を除き、前項による総則追加を認めなければならない』。泳者がどんどん離脱していったら、回游を続けていくことができなくなるって話」
ふむふむ、と話を聞いていると、伏黒も「俺もそう思います」と秤に同意を示した。
「でも、非泳者を【死滅回游】に引き込む身代わり条件を盛り込めば いけるかもしれません」
「確かにな」
伏黒の作戦に、秤も納得する。
これが通るかどうかは、コガネが判断するのだろうか。
何にせよ、やることは決まった。
【獄門疆】の封印を解ける“天使”を探しながら、鹿紫雲 一と日車 寛見を――狩る。
* * *