夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】
第8章 覚悟が回すスターホイール【熱~東京第一結界】
「コイツ、ルールを追加したのに100点 持ってんぞ」
「元々 200点 持ってたんだろ」
虎杖が唸るように言うと、緊張した声音で伏黒な返す。
「それにしても、どういう意図でのルール追加だ?」
「ここ数日で、少なくとも四十人は殺してるヤツ。どうせ、ロクなこと考えてない」
伏黒と詞織も眉を寄せながら言葉を交わした。そんな中で、「でも」と伏黒が続ける。
「これで俺たちは、人を殺さずに【死滅回游】を進められるかもしれない」
そう言って、伏黒がコガネを呼んだ。
「得点が100以上の泳者だけリストアップできるか?」
伏黒の指示に、『俺は虎杖 悠仁に憑いてるからなぁ』とコガネが渋る。
「あ、いいよ いいよ。伏黒の言うことは聞いて」
虎杖の許可に、コガネのディスプレイが『検索中』に切り替わった。
「津美紀のような巻き込まれた人間は、焦って結界から出たがらない限り……受肉した過去の術師も、各々 何か思惑があって契約しただけなら……」
「そっか。必ずしも【死滅回游】に対するモチベーションが高いわけじゃない。この鹿紫雲って人みたいに、点を持て余してる人が他にもいるかも」
そういうこと、と伏黒が頷く。
「なるほどな。つまり、100点以上 持ってて、ルール追加する気がないヤツ! ソイツを伸(の)して」
「津美紀が回游を抜ける穴を作らせる!」
虎杖の言葉に被せるように、伏黒も意気込んだ。
そこへ、『出たぜ』とコガネが該当者を表示する。