夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】
第8章 覚悟が回すスターホイール【熱~東京第一結界】
『俺はコガネ! 泳者と【死滅回游】を繋ぐ窓口さ!』
天使のような羽と悪魔のような尾を持つ 虫のような見た目の“何か”は、そう自己紹介を始めた。
「なんか さっきとキャラ違くねぇ?」
『さっきのは【死滅回游】からのアナウンス! 今は泳者 虎杖 悠仁個人に憑いてる窓口として喋ってるぜ』
――『各泳者に一体ずつ憑く式神――コガネ。だがコガネも、正確に言えば管理者ではなく窓口だ』
天元が言っていたのはコレのことか、と虎杖は【薨星宮】での話を思い出す。そこへ、伏黒が「いや、おかしいだろ」と戸惑った声を上げた。
「なんで虎杖がもう泳者としてカウントされてんだ?」
「そうだよね。羂索に術式や呪物を配られた人たち以外は、結界に侵入して初めて泳者になるはず。ユージはまだ結界に近づいてすらない」
伏黒と詞織に、「だな」と虎杖も考える。
――「虎杖 悠仁のように呪物を取り込ませた者――……」
――「私が配った呪物は千年前から私がコツコツ――……」
――「私と契約を交わしたのは――……」
羂索の話を思い出しながら、虎杖は一つの可能性に思い至った。
――「そいつは実在した人間だよ。千年以上前の話だけどね」
五条が教えてくれた、【両面宿儺】について。
そうか。
「――宿儺だ」
虎杖たちの会話についていけず、秤や綺羅羅が首を傾げている。だが、答える余裕はなかった。