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夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】

第8章 覚悟が回すスターホイール【熱~東京第一結界】


「オマエがそう言うんなら、オレたちは何も言えねぇよ」

 頭を抱える秤に、綺羅羅も「ね」と戸惑った表情をしていた。

「にしても、世話になってた人らがことごとく……こんなに凹んだのは、ヤッ●ルの尻(ケツ)に矢がブッ刺さったとき以来だよ」

 引き合いに出すの それかよ。確かに、ヤッ●ルに矢が刺さったシーンは衝撃的で、気持ちは分かるが。むしろ、今回の衝撃との比較対象がそれしか出てこないって、いい人生 送ってんな。

 やがて、頭を抱えていた秤が不意に、「分かった」と顔を上げた。

「【死滅回游】の平定には協力する。勘違いするなよ。情に流されたわけじゃねぇ。これは あくまで取引だ」

【死滅回游】に片がついたら、伏黒たちが秤の目的――呪術規定の改訂に一枚 噛むべく協力する。呪霊の存在が公になってしまったのだ。改訂があるのは確実だろう。

 問題なのは手段だが――……。

「それに関しては、五条先生が助かれば難しくないと思いますよ」

「え、そうなの?」

 虎杖が目を丸くする。

「詞織は神ノ原一門の当主――星也さんの妹です。星也さんを味方に引き込めば、そこを経由して五条先生――ひいては五条家を動かせる」

 五条は何だかんだ星也に甘く、頼られると喜ぶ。

「ほぅ。まぁ、悪くないな。確かに――……」

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