• テキストサイズ

夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第2章 ぎこちなく響くアン・フェール【禪院家/狩人】


「メカ丸……?」

 九十九という女性の仲間に連れられ、三輪たちは【反転術式】の使い手である家入の元まで連れて来られた。

 そこに、高専の学ランを着た後ろ姿を見つけ、声をかける。

 なぜメカ丸だと思ったのか、自分でも分からない――それでも、間違いないという確信があった。

「メカ丸? ほんとに?」

「へぇ……マジで生きてたんだ?」

 怪訝そうな真依に、垂水が怪しげに口角を上げた。

「ねぇ、メカ丸でしょ。メカ丸」

 駆け寄って服の裾を引っ張ると、彼は諦めたようにため息を吐き、ゆっくりと振り返る。

「……なんで来たんだ、三輪」

 本当に、会えた……。

 そう思うと感情が溢れ、気がつけば彼――メカ丸に抱きついていた。

「メカ丸……っ! メカ丸……っ‼」

 驚いた様子で目を丸くしたメカ丸が、「無事でよかった」と安堵したような柔らかな笑みを見せる。

「三輪ちゃん、少し退いてくれる?」

 無理やり垂水に引き離され、自分がどれだけ恥ずかしいことをやったのか自覚し、三輪は顔を赤くした。

 だが、次の瞬間には顔を青ざめさせることになる。

「ちょっと、垂水くん!」

「よせ、垂水!」

 制止する桃と加茂の声を聞かず、垂水が左手でメカ丸の胸倉を掴んでいた。

「色々 言いたいことあるけどさ、まずはこの“オレ”を役立たず扱いしたことを反省させてやるよ!」

 右腕を振り上げようとして、垂水はグッと顔を顰める。
/ 82ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp