• テキストサイズ

夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】

第7章 彼が求めるフリオーソ【潜入/熱/きらきら星/部品】



 ――綺羅羅の術式【星間飛行(ラヴランデヴー)】。


 伏黒や詞織の推測は正しい。

 綺羅羅の術式は南十字座をモチーフとし、五つの星を対象の呪力に割り振る。星が別の星に接近するには定められた順序を守らねばならず、同じ星同士の対象は、一方が一方に引き寄せられる。

 順序が奥行きであるのも正解。平面に見える星座にも当然 奥行きがあり、地球からの距離はそれぞれ異なる。

「キミたちすごいじゃん。マジでアタシの術式のこと分かってるんだ?」

 まさか、ここまで看破されるとは思わなかった。そう、綺羅羅は感心していた。

 伏黒の察しの良さと、詞織の星の専門知識――術式には星の名称が使われているため、星にまつわる術式だと見破るのは難しくない。

 だが、術式を看破するには、『南十字座』がモチーフであるという専門知識と、モニタールームの扉に近づくのに別の星を経由する必要があるという察しの良さが必要だ。

 しかし、黒髪の子――詞織に《★Mimosa》をつけたのは失敗だった。

 夕方に会ったときに、呪力の濃さから術師だと気づき、念のため星をつけたが……パンダたちとグルだったとは。おかげで星を三つもショートカットさせてしまった。

「でも、物分かりが良すぎて もう物は飛ばせないって決めつけてたんじゃない? アタシの呪力についた星……《★Ginan》を外して、キミと同じ《★Acrux》をつければいいだけじゃん」

 伏黒の式神や詞織の術式で攻撃されたとき、綺羅羅はとっさに自分の呪力につけた星をモニタールームと同じ《★Gacrux》につけかえ、《★Ginan》への接触を防いだ。

 モニタールームに近づかせないためには、なんとしてもこの《★Ginan》を守る必要があるが、タイミングや距離を間違えれば、扉に引き寄せられてしまう。

 綺羅羅は自分の星を《★Acrux》につけかえ、自身の呪力を込めた瓦礫を伏黒へ向けて飛ばす。

 詞織も一緒にいるから、二人まとめて行動不能にできて一石二鳥だ。飛ばしたのは一石ではないけど。
/ 272ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp