• テキストサイズ

夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】

第7章 彼が求めるフリオーソ【潜入/熱/きらきら星/部品】



「――【風はやみ 雲のひとむら 峰こえて 山みえそむる 夕立のあと】」


 雨上がりの湿った匂いが微かに立ち込め、綺羅羅へ強い風が向かう。けれど、その風は霧散し、詞織へ跳ね返ってきた。

「きゃあ……っ⁉︎」


「詞織! ――【玉犬】、行け!」


 詞織の身体が風の勢いに吹き飛ばされて上空を舞う。伏黒は【玉犬】に指示を出し、詞織のフォローへ向かわせた。

 もし綺羅羅のときのように弾かれたらと一瞬 頭を過ったが、【玉犬】は危なげなくその小さな身体を受け止める。

 さらに、【玉犬】は主人である伏黒の意を組み、モニタールームを塞ぐように立った。パンダと【玉犬】に挟まれる形になり、綺羅羅が小さく舌打ちする。

 そのとき、伏黒の身体が不自然に引っ張られ、そのまま【玉犬】に激突した。とっさに【玉犬】が腕に抱く詞織を庇うように抱きしめる。

「恵⁉」

「メグ! コンちゃん!」

【玉犬】の腕から出てきた詞織が、伏黒と【玉犬】の前に立った。

 綺羅羅に近づけないだけではない。【玉犬】と離れられない……いったい、どういう術式なんだ⁉

* * *

/ 277ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp