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夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】

第7章 彼が求めるフリオーソ【潜入/熱/きらきら星/部品】


「悠ちゃん、まだ高一なんだぁ。若いねぇ。金ちゃんは中学ダブってるんだよ」

 ピアスをたくさんつけた細身の人物――星 綺羅羅に案内され、虎杖は屋上に来ていた。

「悠ちゃん」という呼び方はどうかと思ったが、変に口を挟まない方がいいだろう。

 それに――「金ちゃん」という呼び方。おそらく、秤 金次のこと。ならば、この人物は間違いなく秤と近い位置の人間。それも、秤の意見できるくらい。

「……なんか、嬉しそうっスね」

 虎杖の言葉に、綺羅羅は「まぁね」と口角を上げて笑った。

「金ちゃんが久しぶりに熱くなってるからね。アタシはね、熱い金ちゃんが大好きなの」

 何か英語で文字が書かれた鉄の扉が開かれる。「どうぞ」と中へ入るよう促され、虎杖は重たく息を吐き出した。

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 伏黒は駐車場の入口から中へ入ると、パンダに教えてもらった防犯カメラの死角に身を隠した。

 そこへ、見張り役の男がスマホを弄りながら通りかかる。その影に身を潜め、男の隙をついて背後から飛び掛かり、腕で首を締め上げて気絶させた。

 声を上げる間もなく白目を剥いた男を柱の陰に引きずり、こっそり拝借した結束バンドで両手親指を拘束し、口にガムテープを貼る。

 さらに別の人物が通りかかった。ここの見張りは四人――残りは三人だ。

 先ほどの男と同じ要領で影に入り、再び柱の陰に引っ張った。足を男の首に絡めて気絶させ、この男も拘束する。

 残りの二人も同じように気絶させ、四人まとめて柱の陰に転がし、詞織の元へと急いだ。

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