【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第8章 ✼••┈••✼番を狩る✼••┈••✼
「…でも夜は大丈夫。花が閉じてるから…。」
孤蘭はゆっくりと目線を戻すと、笑って言った。
その孤蘭の言葉で、ヌルガイは孤蘭が典坐(てんざ)を殺した仲間だと分かってしまった。
「お前…お前らが!!」
「ヌルガイ!!」
ヌルガイは孤蘭に向かって刃を振り回した。
刃先は孤蘭に触れることなく何度も空を切る。
孤蘭は産まれた時からタオの鍛錬を天仙達としているのだ。
物理的攻撃を避けることなんて他愛ない。
タオによって作られている孤蘭の体を壊すのは、天仙達と同じ相克(そうこく)のタオだけだ。
「……なんで泣いているの?」
孤蘭は人差し指を指すと、ヌルガイの持っている刀の刃先にピタッと付けた。
途端に刀が動かなくなり、ヌルガイの手が止まった。
孤蘭は泣いているヌルガイを不思議そうに見ていた。
「お前達が典坐を殺したからだろ!!」
ヌルガイの涙の叫びに、ようやく孤蘭はああと言う納得した顔をした。
まるで他人事のようなその態度に、ヌルガイはさらに刀に力を込めた。