【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第8章 ✼••┈••✼番を狩る✼••┈••✼
「…そう…死んでしまったの…残念だったね。外丹花(ワイタンファ)になれたら幸せな夢の中に行けたのに…。」
孤蘭はそこで初めて悲しそうな顔をした。
「…お前…なに…。」
ヌルガイは冷や汗をかきながら孤蘭を見ていた。
士遠はそのヌルガイの気持ちがよく分かった。
孤蘭からは敵意も悪意も感じないのだ。
本気でそう言っているのが分かって、その無機質な感触は出会った朱槿(ヂュジン)によく似ていた。
「…生きてこの島から出たいよね?私と取引しよう。」
「は?取引?」
孤蘭は刃先をそっと下へ押すと、刀から指を離して後ろに居る士遠を指して笑った。
「私に子種を下さい。」
士遠を指差しながら、孤蘭は顔を赤めて笑って言った。
この地獄のような島で、そのタオは一切の偽りなく、まるで無垢な子供のように士遠は感じた。
それが士遠の背中をゾクリと震わせ、孤蘭は士遠の返事が良いものだと疑いもしないで。
ただ二人で互いのタオを確認し合っていた。
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