【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第8章 ✼••┈••✼番を狩る✼••┈••✼
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花が閉じる夜。
孤蘭の氣(タオ)もまた弱まる時間帯。
だけどこの程度のタオは扱える。
孤蘭は島の氣(タオ)を感じると、孤蘭の体はまるで浮いているように夜空を歩いている。
薄絹を何重にも揺らめかせて、孤蘭は比較的近い場所から、人間の氣(タオ)を探った。
まとまった氣をいくつか感じると、孤蘭は一つの氣の塊に反応した。
強い生命力の氣と、計り知れない悲しみの氣が混ざっていた。
蓬莱では、こんな悲しみの氣を感じたことは無い。
天仙達は誰もこんなに悲しまないからだ。
孤蘭はその人間らしい氣に惹きつけられるように、その二人組の元に歩みを進めた。
森の中に隠れるようにその二人は寄り添っていた。
最低限の炎だけで、大きな男と小さな子供が並んでいた。
二人とも満身創痍といった疲労感を漂わせていて。
それよりも強い悲しみがその場を支配していた。
側に子供は泣いているようで、男はその子に声をかけることも出来ずにその姿を見守っていた。