【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第8章 ✼••┈••✼番を狩る✼••┈••✼
何故牡丹の手を止めたのか。
孤蘭は自分でも分からなかった。
子供を孕みたくないのか。
その後の自分の運命に萎縮したのか。
分からないけど、冷や汗と心臓の音だけが止まらなかった。
「… 孤蘭…。」
そんな孤蘭を牡丹は抱き締めた。
少し震えている手を握って、牡丹は他の天仙には聞こえない声で耳元で囁いた。
「大丈夫だ孤蘭…。君が嫌だと言うなら他の道を考えるから…。」
牡丹の言葉が鼓膜に響くと、その言葉は孤蘭の体に染み渡った。
同時に蓮の顔が浮かんだ。
蓮の笑顔が好きで、あの笑顔を曇らせたく無かった。
そう思ったら、この心地よい言葉に身を任せることは出来ないと思った。
孤蘭はゆっくりと牡丹の手を握り返した。
震えていた手は止まっていた。
「…大丈夫だよ牡丹…。周天をしよう…。」
そう言って孤蘭は笑った後に、牡丹の手をお腹に触れさせた。
その時の牡丹の顔は見えなかったけど、お腹に触れた牡丹のタオは暖かくて心地が良かった……。
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