【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第8章 ✼••┈••✼番を狩る✼••┈••✼
菊花はすでに上陸者に会った朱槿(ヂュジン)を見て言った。
「…昼間海辺で会った人間は大したこと無かったよ。逃げられた人間もタオすら見えて無かった。あの程度の人間なら孤蘭に傷一つ付けられないよ。」
ああ、そう言えば一人男を殺してしまった。
まぁいいか。
「今日僕は夜も当番だし、何かあったら、外門のところまで来るといいよ。」
朱槿は牡丹と反対側の頬に触れながら言った。
「…じゃあ孤蘭…。横になろうか。丹田、命門にタオを巡回させてあげる。子を宿しやすくなる。」
ああ…本当に私は子を宿すことになるのだろう。
そしてー…。その後は…。
牡丹はいつものようにゆっくりと孤蘭のお腹に触れようとした。
「!!」
だから孤蘭の手が伸びて牡丹の手を掴んだ時に、その場にいた全員が驚愕した。
それは孤蘭も含めて。
「あ……。」
それは咄嗟の行動で、孤蘭は何故自分が牡丹の手を止めたかも分かっていなかった。
「… 孤蘭…。」
牡丹は孤蘭の名前を呼ぶと、一旦手を引っ込めた。