【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第8章 ✼••┈••✼番を狩る✼••┈••✼
情報が処理できず、目を点にして口をパクパクしている孤蘭に、蓮は続けて言った。
「孤蘭、君の妊娠中は心身共に穏やかに過ごして欲しい…。孤蘭が妊娠したら、十月十日を少しでも好意を持った番とここで二人だけで過ごすし、婚姻の儀も行い、夫婦として余生を過ごすんだ。」
誰にも邪魔されず、最後の時は人間の愛に触れて穏やかにその寿命を全うして欲しい。
それが孤蘭達への、小さな贖罪でもある。
天仙達は人間の真似事をして生活している。
本当の愛なんて孤蘭に与えることが出来ないのだから。
そう考えて孤蘭を抱いた手を緩めようとしても、さらに孤蘭を強く抱いてしまう。
孤蘭に人間の愛を教えることは出来ないのに、彼女を手放して自由にしてあげることなんて、絶対出来ないのだから。
蓮の腕の中で、孤蘭はずっと困惑していた。
好意を持った相手を蓮達の前に連れて来る?
全然想像が出来ないことだった。
「……出来るかな…私に…。」
蓮を悲しませないように決意をしてきた孤蘭から、流石に弱音が漏れた。