【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第8章 ✼••┈••✼番を狩る✼••┈••✼
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孤蘭の部屋の寝台の中で、蓮(リエン)は腕の中に収まっている孤蘭を見ながら、重たい口を開いた。
「…島に人間が上陸した…。」
そう重たく言う蓮の顔を見て、孤蘭はすぐに状況を飲み込んだ。
きっとその人間の中に、妊娠させる男がいるのだろう。
孤蘭は少しだけ目を伏せると、すぐに蓮を見て笑って言った。
「うん…。分かった蓮…。」
そう言って蓮の頬を撫でた。
孤蘭は笑っていたのに、蓮の方が顔を顰めていた。
彼は他の天仙とは違って、孤蘭が他の人間に触れられることは、なんとも思っていない。
それが孤蘭の血を絶やさないための、最重要な行為だと理解しているからだ。
蓮は利己的で冷静だ。
だけど、胸の内には他の天仙にはない秘めた想いも持っている。
その思いのために、他のことに関しては、利己的でいられるのだろう。
そんな蓮でも、孤蘭を思うと顔を曇らせることは少なくない。