【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第21章 ✼••┈••✼極楽へ至らぬ者たち✼••┈••✼
桂花の説明を聞いていた孤蘭の力が抜けて、ガクッと体を倒した。
桂花は慌てて孤蘭の体を支えた。
覗いたその顔にはもう正気はなく、呼吸も乱れていた。
ゆっくりとタオが消滅していくその過程は、丹田を破壊され消滅するよりも、ゆっくりとその体を蝕んでいる。
桂花は孤蘭の体を抱えて、必要な壺を数個持ち、部屋の角にそれらを置いた。
氣が途切れそうな孤蘭を抱き締めて、天仙たちの胚珠が入っている壺や、守るべき壺の横に座った。
外の状況はさらに悪く、大きな破壊音と共に、地響きが鳴り、強大な氣の塊が動き出した。
「…この氣は…盤古(ばんこ)…。」
盤古だけではない、盤古の氣の中に、朱槿(ヂュジン)の氣も混じっていた。
その大きな氣は、他の氣を吸収しようと蓬莱を練り歩き始めた。
「…… 朱槿……。」
朱槿のタオを感じ取って、孤蘭はか細く彼の名前を呼んだ。
盤古が動くたびになる地響きに、桂花のタオは孤蘭と壺を守ることに集中される。
「……桂花… 朱槿が迷子になっているみたい…。」