【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第21章 ✼••┈••✼極楽へ至らぬ者たち✼••┈••✼
「…『彼女』が蓮の本体なんだろう。僕らが見ていた蓮は氣(タオ)で作られた蓮だった。」
本体はすでに樹化し、いつからか蓮は氣の人形になっていた。
そう理解したら桂花は全てに納得した。
人形の出来は天仙を上回るほどの氣の練度。
けれどその在り方は歪んでいて、仙道に反する徐福の血筋への歪んだ執着。
「蓮は天仙じゃない…。元は人間の…秦国から徐福と共にこの島に降りた3,000人の内の一人…。彼の妻。」
だから蓮の孤蘭への執着は他の天仙と違い、人間のような俗欲に塗れて、いつの日にか蓮が変わったと感じた時、その時なのだろう。
蓮が『孤蘭』を抱くようになったのは。
「僕たちが宗師と呼んでいた徐福もとっくに死んでいるのだろう。」
蓮の目的は仙道を極めることではなくて、人間の一人の女の願い。
徐福を復活させることだった。
その目的のために繰り返される絶望の日々の中で、徐福の血を継ぐ『孤蘭』たちに慰められ。
孤蘭はその慰みのために産まれた。
桂花は蓮のその感情を理解出来ないし、孤蘭に同情すらした。