【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第20章 ✼••┈••✼蓮✼••┈••✼
そうして私が蓮を愛していると言う気持ちを知っていながら、私の最後の時までも、自分の側に置こうとしている。
「……お願い…。私は桂花たちとここで最後を迎えたい。」
蓮は顔を歪ませたまま、孤蘭の体を抱き締めた。
「ダメだ孤蘭。私が耐えられない。」
そう言って縋るように孤蘭の背中に手を回す。
その言葉はとても甘美で、簡単に決意を壊されそうになる。
ああ…蓮…。愛してる。
あなたにとって慰みの存在でしかなくても、この腕の感触も、声も、花の香りも、私の全ては蓮だった。
「……蓮…。私が言った最後のお願い覚えてる?」
孤蘭は自分の胸に顔を埋めている蓮の頭を抱きながら言った。
蓮は少し目を開けて、すぐ目を瞑った。
忘れるわけがない。
孤蘭が自分に望んだこと全て、蓮は叶えるべき大切な約束だ。
「…蓮…ここで待ってる。あなたをずっと…。」
孤蘭が最後にそう呟くと、蓮はようやく孤蘭から体を離した。
ゆっくりと立ち上がった蓮を孤蘭は見上げた。