【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第20章 ✼••┈••✼蓮✼••┈••✼
「……蓮…教えて……。『孤蘭』は蓮にとってどんな存在だったの?」
私を…彼、彼女らを愛していたことはあるのだろうか。
孤蘭は屈んで自分の顔を覗き込んでいる蓮の目を真っ直ぐに見ながら聞いた。
孤蘭の言葉に蓮は少しだけ目を伏せた。
いつものように愛していると。そんな言葉が続くのだと思った。
蓮はいつものように孤蘭の頬を撫でた。
そして愛を囁くように言った。
「…孤蘭…。君の中の宗師…いや、徐福の血はこの数百年ずっと私を癒してくれるものだった。君たちが居たから私は何度絶望しても研究を続けられた。私に必要だったのは徐福の血でも、毎回違う顔を見せる君たちのことは愛おしく思い、愛していた。」
それはやはり、『孤蘭』を愛している言葉では無かった。
蓮の目線の先はいつも孤蘭には向いていなかった。
だけど孤蘭は蓮の慰み者だと分かっても、悲しくなかった。
『彼女』の幸せそうな笑顔を見て、良かったと喜びさえ出た。
蓮は私が居なくても幸せになれるんだ。