【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第19章 ✼••┈••✼未極楽へ✼••┈••✼
……一人で…?
桂花の話を聞いて、孤蘭の心臓が冷たい手に握られたように痛んだ。
ー私の体はもう持たない…。
そう出かけた言葉をグッと飲み込んだ。
今回の上陸者たちは牡丹(ムーダン)を殺した相手だ。
きっと、今までの人間とは違うのだろう。
大大大…。
部屋で待ってたら、彼はいつも通りに笑いながら迎えに来てくれるだろう。
きっと、私が消滅する前にそれは終わる。
そう思おうとしたが、やたら喉が渇き、心臓の鼓動が治らなかった。
「……桂花…、私……。」
「……怖い?」
桂花は孤蘭の握られている拳が震えているのを見て、そう聞いた。
桂花の言葉に孤蘭は小さく頷いた。
桂花は孤蘭の肩に置いていた手を滑らせて、震えている背中を優しく抱き締めた。
「……大大大…。本堂には蓮も居る。きっと『間に合う』」
桂花が言った『間に合う』と言う意味が、孤蘭のタイムリミットだと言うことはすぐに分かった。
「ごめん桂花……私やっぱり一人じゃ……。」