【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第19章 ✼••┈••✼未極楽へ✼••┈••✼
やり場の無い手は、弔兵衛の背中に回してみた。
彼の肩が少しだけピクリと動いた。
「…ごめんね…しばらくは他の天仙のところに行ってて…。」
「……違ぇ。」
弔兵衛がこうして擦り寄ってくるのは珍しいので、しばらく会えなかったことを謝ったら、どうやら違うらしい…。
孤蘭はしばらく考えて、もう一度口を開けた。
「この姿でも房中出来るよ?この頃にはもう蓮たちはしてたから。」
「……お前…、少し黙ってろ。」
どうやらそれも理由では無いらしい。
孤蘭はもう弔兵衛の気持ちを図るのをやめた。
ただ抱かれている腕に顔を埋めてみた。
天仙たちのように花の香りはしなかったが、それも気にならなくて、しばらくはそのまま弔兵衛の腕に抱かれていた。
この蓬莱が戦場になると聞いたのは、それからしばらくしてだった。
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