【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第18章 ✼••┈••✼薄紅色の蓮の花✼••┈••✼
「…………。」
起きたらまた横で孤蘭と蓮が口付けをしていた。
この時初めて弔兵衛は孤蘭の部屋に居る限り、こんな光景を見続けなくてはならないのだと悟った。
隣に居る弔兵衛に構わずに口付けを続けていると、やっと蓮の唇が離れて孤蘭の顔を覗き込んだ。
「孤蘭…、これでもう君が子を産まなくても良くなった。」
ポツリと言った蓮の言葉に孤蘭は固まった。
「…え?…なんで?」
声も唇も震えて、孤蘭の顔が青白くなる。
「どうした?人間の子を産むのは嫌だったんだろ?」
蓮は孤蘭が喜ぶと思っていたが、違う反応だったので、不思議そうに孤蘭に聞いた。
唇の震えは止まらずに、蓮を掴んでいる手も震え出した。
孤蘭は胸を潰される痛みに耐えながら、必死に声を出した。
「……もう孤蘭は必要が無いってこと?」
あんなに次の孤蘭を切望していた蓮が、あっさりと切り捨てた。
蓮にはもう『孤蘭』が必要ない。
その真実に、まるで蓮から捨てられたような、恐ろしい気持ちが広がった。