【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第18章 ✼••┈••✼薄紅色の蓮の花✼••┈••✼
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「孤蘭。」
名前を呼んだ声は聞き慣れた声だった。
「……蓮(リエン)?」
孤蘭がゆっくり目を覚ますと、寝台に座り孤蘭の顔を覗き込んでいる蓮と目が合った。
「…………。」
蓮はその笑顔を崩さないで、孤蘭に巻かれている弔兵衛の腕を取った。
急に身軽になって、孤蘭が体を起こすと、蓮は孤蘭の背中に手を回して抱き締める。
その蓮の腕の中で、孤蘭は顔を埋めて蓮の背中に同じように手を回した。
「……どうしたの?蓮。なんか機嫌良さそうだね。」
彼の手の動きも声色も、機嫌が良い時の兆候だった。
孤蘭が尋ねると、蓮は少し顔を孤蘭の額に擦り付けた。
「…ああ…機嫌がいい…。研究が上手くいきそうなんだ。」
そうして少し孤蘭から体を離すと、孤蘭の瞼に唇を落とした。
蓮は本当に機嫌が良さそうに、唇で孤蘭の顔に触れていく。
唇に触れた時には少し留まり、小さな唇の感触を楽しんでいるようだった。