【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第9章 ✼••┈••✼夫を娶る✼••┈••✼
孤蘭の腕が士遠の首に絡んだ。
刀を引き抜こうとする腕に力が入らない。
士遠が動けないと知っている孤蘭は、ゆっくりと顔を士遠に近付けた。
「…満身創痍って感じだね…。私と房中術する?楽になるよ?」
そう言って士遠の唇に触れた。
固く閉じた士遠の唇を舌で割って、逃げ惑う舌を捉えると舌を絡めた。
士遠の体はビクビクと痙攣していたが、動かしたくても腕一本動かせない。
孤蘭はそんな士遠の抵抗を無視して、口付けを続けた。
呼吸のために少し唇を離しても、またすぐに唇を付けて舌を絡める。
ヌルガイがその光景を黙って見ていたのは、たんに呆然としていたからだ。
目の前で何が起きているか理解すると、そのまま刀を上げて二人に突進してきた。
士遠が切られては困るので、孤蘭はすぐに士遠から離れた。
「…もう…。なんで邪魔するの?」
ブンブンと刀を振り回すヌルガイに、孤蘭の顔は流石に歪んだ。
二人と距離を取ると、孤蘭は士遠に体を向けた。
「どう?少し楽になったでしょう?」