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Tell My World 【ヒロアカ 爆豪勝己】

第3章 未完の初恋、ログイン不可の心


ニュースの衝撃を無理やり心に蓋をして、は逃げるようにあの日以来の『ZERO WORLD』へとダイブした。



「……もう、いないはずだから」



彼が意識不明の重体だというなら、この場所に現れるはずがない。
鉢合わせる恐怖から解放されたはずなのに、胸の奥は鉛でも詰まったかのように重苦しかった。



いつもの入り江。
システムが奏でる潮騒だけが響く静寂の中、彼女は一人で砂浜に座り込んだ。


現実の爆豪勝己が、かつての「彼」であったこと。
その彼が今、命の瀬戸際に立たされていること。
考えないようにしても、視界の端に彼と過ごした思い出がチラついて、彼女はぎゅっと膝を抱え込んだ。



「……帰ろう。やっぱり、ここに来るんじゃなかった」



落ち着くどころか、余計に胸が締め付けられ、彼女は逃げるように立ち上がった。

その時、足元に何か違和感を感じて視線を落とす。
砂の上に、不自然に積み重なったいくつもの「手紙」のオブジェクトがあった。



「……これ、は……」



恐る恐る手を伸ばし、それを拾い上げる。
差出人の名は『BLAST』


心臓が嫌な音を立てて跳ねた。



どうせ、来なかった自分への罵詈雑言が綴られているのだろう。
待ちぼうけを食らわされた怒号が並んでいるに違いない。


そう思っていた。



けれど、震える指で開封した一通目に書かれていたのは、予想だにしない言葉だったーー。



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