Tell My World 【ヒロアカ 爆豪勝己】
第2章 初恋は、0と1の境界線上で
白銀の光が弾け視界が晴れたその瞬間。
天空城の最上階、クリスタルで組み上げられた透明なステージに彼女は舞い降りた。
その姿を目にした瞬間、緑谷息を呑み、上鳴は声を失った。
彼女が纏っているのは、この祭典のために用意された特別な衣装で、幾重にも重なる薄いシルクが広がり、その裾には星屑を砕いて散りばめたような細かな宝石が縫い付けられている。
背中には、光の粒子で形作られた六翼の羽が神々しく羽ばたき、彼女が動くたびに、清浄な白い羽根がエフェクトとなって宙に舞い落ちた。
それは「歌姫」という枠を超えた、この世界を統べる「女神」そのものの神々しさだった。
「……綺麗……まるで、本当に天国にいるみたいだね……」
緑谷の呟きと同時に、新曲のイントロが世界を包み込んだ。
クリスタルのステージが内側から七色に発光し、彼女の声が空に響き渡るーー。