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Tell My World 【ヒロアカ 爆豪勝己】

第2章 初恋は、0と1の境界線上で


8月7日


『ZERO WORLD』が産声をあげてから7周年を迎える日の前日、仮想世界では各エリアで前夜祭が催され、かつてない熱狂に包まれていた。


前夜祭の喧騒は、現実の疲れを吹き飛ばすほどの熱を帯びている。
仕事終わりに、爆豪、緑谷、上鳴の三人は、約束通り『ZERO WORLD』とダイブしていた。



「うっわ、すっげぇ……! 前夜祭からこれかよ!」



『エターナル・ナイト』では漆黒の空に万華鏡のようなデジタル花火が咲き乱れ、『シルヴァ・アルフレイム』では黄金の葉が歌うように揺れている。


有名クリエイターたちが趣向を凝らした限定イベントを各エリアで展開し、世界全体が巨大な祝祭の渦となっていた。


だが、その狂騒の中心――天空に浮かぶ『クラウド・キャッスル』だけは、静謐なまでの威厳を保っていた。
選ばれし者、あるいは幸運を掴んだ者だけが許される聖域。
その「パス」の価値は、裏のマーケットでは一軒家が建つほどの金額で取引されるという噂さえある。



そんな特等席のチケットを手にした爆豪たちは、式典迄は他のエリアを巡り、祭典を存分に謳歌していた。





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