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Tell My World 【ヒロアカ 爆豪勝己】

第4章 ♾️


「あァ!? 誰が黒幕だ、コラァ!!今すぐ黙らす! 」


「かっちゃん、落ち着いて! 気持ちはわかるけど、今ダイブしたら本当に戻れなくなるんだよ!? せめて解析が終わるまで待って……」


「待てるかよ!一秒でも、あいつをあんな連中に囲ませておけるかってんだ」


緑谷が何かを言いかけるのを遮るように、爆豪の声が一段と低く、重い熱を帯びた。



「外で指くわえて『解析中』なんて寝ぼけた画面眺めてる間に、あいつがどうなるか分かってんのか。四面楚歌なんだろ? だったら、俺一人くらいあいつの味方でいてやんねぇと、あいつの心が先に死ぬ」


彼にとってログイン不可の警告は、今の優先順位には入っていなかった。
ただ一人、世界中から牙を剥かれている彼女を、物理的に支え、守り抜く。
それが爆豪勝己という男の選んだ答えだった。


「デク、あいつに伝えろ。……今すぐそこへ行く。いつもの『入江』で待ってろ、ってな」

「……わかった。伝えるよ、かっちゃん。絶対に、彼女を頼むよ」

「あァ。……後は任せたぞ、デク。お前は外からさっさと道を作りやがれ」


一方的にそれだけ告げると、通信は乱暴に切れた。
緑谷は、唇を噛み締めながらデバイスの向こう側――震えている彼女へと意識を向けた。
爆豪が、すべてを捨てて飛び込んでくる。
出口のない暗黒の世界へ、ただ一人、彼女の側にいるためだけに。


「ちゃん、聞こえる……? 今、かっちゃんから連絡があったんだ。……『いつもの入江で待ってろ』って」


緑谷は、爆豪から託されたあまりにも不器用で、けれど絶対的な信頼に満ちた言葉を、彼女へと伝えた。





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