第2章 めまい
「安心してよ。五条家の誰かの子供じゃない。」
「…では………」
「んー、切り札?まぁ、禪院家と関係してるとだけ言っとくよ。まだうちの両親にも黙っててくれる助かる。」
「わ…かりました。」
複雑な子供なのだとはすぐ理解した。
その上で禪院家という大きな家に関係しているというのに、2人のあの姿に疑問を持った。
「にも色々お願いするかもって思ってさ。」
「今埼玉に住んでると言ってましたよね?」
「そ。今は2人で住んでるよ。」
その言葉にはまた、すぅぅーーーっと大きく息を吸い込んだ。
「2人?」
「毎月お金渡してる。」
「あの子供2人だけですか?」
「そ。津美紀の母親がいたらしいんだけど、それもどっか行っちゃったみたいでさ。恵くんのほうは術師として将来有望だよ。禪院家のさ……」
五条が何やら話し続けていたが、もうの耳には入っていなかった。
「津美紀ちゃんのお母様がいなくなったのはいつごろですか?」
「さぁ、僕が見に行った時にはもういなかったからなー。半年?かそのくらいかな。」
「悟様としてはあの2人をどうするのですか?」
「まぁ保護して、恵くんは術式が出てきたらそれを鍛えていくって感じかな。恵くんにとって津美紀ちゃんが一緒の方が良さそうだからね。2人ともこのまま一緒に保護するかな。」
「…術式……鍛える…では、五条家で保護ということでよろしいですね?」
「でも、ここにいさせることはないかな。禪院家にあんまりバレるとめんどいから埼玉の学校には行かせるよ。んで、高専から僕がたまに様子見に行くってことになると思う。でも僕だけだと大変だからさ、も色々手伝ってくれると助かるよ。」
ぺらぺら簡単に話す五条には、初めて大きな大きなため息を五条の目の前でふぅぅぅーーーっと吐き出した。