第2章 めまい
玄関の土間に立つ五条に、は膝をつき微笑みかけた。
「おかえりなさいませ。お疲れでしょう。すぐお茶ご用意しますね。」
「いや、今日は会わせたい人がいてさ。」
先程じぃから聞いた友人だろうと、は笑みを絶やさず首を傾げた。
「先週が色々してくれてるって聞いて、なら安心して伝えられるって思ったんだ。ほら、おいで。」
五条は自分の後ろにいる人物を前に出した。
2人いる。
「……あら。まぁ……」
男の子と女の子。
子供が2人、五条に肩を押されの前に顔を出した。
「恵と津美紀。」
は笑みを浮かべたまま玄関に正座をして2人を見つめた。
土間に立つ子供2人とは視線の高さが同じくらいだ。
は、すーーっと息を深く吸ったまま止まってしまった。
そしてゆっくりと五条に話しかけた。
「普段はどちらに?」
「埼玉の学校通ってるよ。今日は休ませてこっちに挨拶に来させたんだ。」
「…左様ですか。」
ふーーっとゆっくり息を吐き、は2人を見つめた。
「初めまして。と言います。おいくつですか?」
「6歳と7歳」
「津美紀ちゃんがおねぇちゃんでいいかな?」
「…はい。」
少しおどおどしている小さな女の子、津美紀はの質問に小さな声で答えた。
「西脇さん。」
「…はい。」
は後ろにいたじぃに話しかけた。
「この2人を離れに案内してくれる?それから、庭師担当の内田さんところのお子さんも同じくらいのお子さんがいるから、そろそろ学校から帰ってくる時間です。一緒に庭か離れで遊んでてもらえるかしら。」
「わかりました。」
「急にここまできて疲れたでしょう?さ、手を洗っておやつにしましょう。」
は優しく恵と津美紀に言うと立ち上がった。
少し緊張していた2人は顔を見合わせ安心したように、靴を脱ぎ始めた。
「アレルギーとかないかな?おやつ食べて休憩したらあとでゆっくり私ともお話し聞かせてもらえる?」
「うん。」
津美紀が返事をすると西脇に連れられ、離れへと向かった。