第2章 めまい
五条が帰ってまたさらに一週間もしないうちに、連絡があった。
五条からじぃに何やら相談があるとーー…
「奥様。」
じぃは、台所に立つに声をかけた。
当主である五条が帰ってくると連絡を受け、は今日の夕飯の献立を相談しているようだった。
は手を止めじぃに気付くと、「あとはよろしくね。」と、台所の使用人たち伝えるとじぃへと向き合った。
「西脇さん、今日また悟様をお願いします。」
「…それなんですが。」
「…?」
じぃこと西脇は、何か言いにくそうにしていた。
そんな様子を見たは、誰もいなそうな縁側の方へと移動した。
「今日の朝、悟さんから電話がありましてね。」
「はい。うかがいました。今日の午後帰っていらっしゃるようですね。少し夕食は豪華にいたしましょう。先日帰ってきたばかりでしたのに、また任務でこちらに来たのでしょうか?」
にこにこと笑って話すに、じぃはうーむと唸った。
「お連れ様がいるようです。」
「あら、悟様のご友人?なら急いで台所に伝えないと。」
夕食の量を考えたのか、は少し慌てたように言うのを、じぃは引き留めた。
「いえ、ご友人では……それが…」
「…?」
五条から電話で聞いた内容をに伝えようと、じぃが口を開くと玄関の方で何やらバタバタとし始めた。
「思ったより早く帰ってきたみたいですね。お出迎えしてきます。」
「あっ、奥様っ!」
は、じぃにぺこりと頭を下げると近くにいた他の使用人にお茶やお菓子を手配しながら玄関へと向かった。