第5章 陸
「ちゃん……えらい、意地悪やわ……。
……俺に、……自分から……動け、言うん……?
……そんなん、……そんな無様なこと……、……この俺に……。……っ、……あ、……あかん……、……そんな目で見んといて……。……わかった、……わかったから……。……俺、……やる……、……やるから……っ! 」
震える手でシーツを掴み直し、直哉は屈辱に顔を赤く染めながら、ゆっくりと腰を前後に動かし始めた。
の両手に包まれた自分のモノを、自らの意志で、自らの重みで擦り付ける。
ヌチャ、ヌチャとローションが泡立つ音が静かな寝室に響き、その度に彼の喉からは、これまでの人生で出したこともないような情けない喘ぎが漏れた。自ら快楽を求めて腰を振るその姿は、昼間までの傲慢な男の面影など微塵もなかった。
「……あ、……はぁ……っ! ……俺、……自分から……、……お前の手に……、……擦り付けてる……っ。……カス以下の……、……情けない姿やな……っ!
……あ、……っ、……気持ちええ……、……お前の手ん中、……最高や……っ! ……自分で動くたびに……、……頭の中……、……真っ白になる……っ!!」
次第に腰の動きは激しさを増し、彼は自分を抑えることができなくなっていく。
の手に翻弄されるだけの「玩具」から、自ら快楽を乞う「獣」へと成り下がった自分に、直哉は絶望的なまでの陶酔を感じていた。
彼は荒い息を吐きながら、必死に腰を振り続け、の手に自分のすべてを叩きつけるように動いた。
「…………、……ぁ……っ! ……俺、……もう……、……お前の手……、……これがないと……、……ダメんなる! ……もっと、……もっと……、……俺を……、……俺の全部……、……イクっ……もうなんも出やんのに…イッっ!! ……あ、……あぁぁぁっ!!」
最後は潮さえも僅かにしか出ず、どろどろになってしまった直哉は
ゆっくりと布団へずり落ちた。
肉棒から手を離したは
あたりを見渡してため息を吐く。
「やりすぎ、ちゃった……」