第2章 弍
彼女の肌に触れるたび、その異様なまでの完璧さに舌打ちしそうになる。
どこを触っても弾力があり、柔らかく、まるで高級な絹のような滑らかさだ。
彼は自分の指先で、その肌のキメの細かさを確かめるように、ゆっくりと首筋から鎖骨へ、そして胸元へと這わせていく。
「……ちっ、ほんまに。自分、どこまで完璧に仕上げられとんねん。まるで、俺のためだけに作られた『芸術品』みたいやないか。」
直哉は唇を、の耳たぶに這わせ、軽く歯を立てる。そのまま首筋を舐めるように降りていき、鎖骨の窪みに舌先を這わせた。彼女の反応を確かめるように、ゆっくりと、しかし執拗に。
「……どこや? 自分の弱いとこ。……まさか、無いとかいわんよな?そんなつまらん傀儡なら抱いても面白無いで。」
直哉は片手での腰を掴み、もう片方の手で胸を軽く撫でるように触れた。その手つきは、まるで「どこが一番反応するか」を試すように、丁寧で、しかしどこか挑発的だ。彼は彼女の表情を見逃さないように、顔を近づけ、細目のまま薄ら笑いを浮かべている。
「……さぁ、教えてや、ちゃん。自分が一番『イカされる』場所。……それとも、俺に全部探させる気か? ……ま、どっちでもええけどな。時間だけはたっぷりあるし。」
直哉の蛇のような執拗な指が、彼女の乳頭に触れた時
「あっ…」
という小さな跳ねた声を、聞き逃すことはなかった。
昨日までとは違う。潤んだ瞳が自分に向けられ、恥じらうように口元を隠す仕草に、彼の自尊心はこれ以上ないほど満たされる。
完璧な「道具」が、自分という「男」の手によって形を崩していく様は、彼にとって何よりの娯楽だ。
彼は意地悪く口角を上げ、彼女の乳首を指先で執拗に転がし、その反応を愉しむように見つめた。
「……なんや、そんな可愛い声出して。さっきまでの澄ました顔はどこ行ったん? 口元隠して……そんなんされたら、余計に中が見とぅなるやん。
自分、ほんまに……俺を煽るんが得意やなぁ。べっぴんさんが台無しやで、もっとええ顔見せてぇな。」