第6章 漆
直哉は、の身体を優しく布団に横たえさせた。
彼女はぐったりと、力なく畳の上に沈み込む。汗で濡れた髪が頬に張りつき、胸がまだ激しく上下している。太ももの内側は蜜と潮でべっとりと濡れ、布団に大きな染みが広がっていた。
の瞳は涙で腫れぼったく、焦点がぼんやりとしている。息も絶え絶えに、掠れた声で呟く。
「……こんなに……長くしたこと、ないです……」
直哉は彼女の隣に腰を下ろし、の額に落ちた髪を指でそっとかき上げる。
は力なく視線を上げ、直哉の顔を見つめる。
「でも、どうして…?」
直哉は低く、掠れた笑みを浮かべた。
「別に、コツ掴んだだけや」
の目が少しだけ見開かれる。
「コツ…?」
「まぁ、いつまでも君に負けとるよぉな俺やないってことや」
の頬が、熱く赤らむ。涙で濡れた瞳が、恥ずかしさと驚きで揺れる。
「…別に勝ち負けじゃないです」
「ちゃんの負けやな」
直哉はの身体を抱き寄せ、ぐったりとした彼女の腰を支えながら、再び自分のものを彼女の入り口に押し当てる。
まだ熱く濡れた内壁が、触れただけでひくひくと反応する。
「もう……無理かも……」
は弱々しく首を振るが、腰は無意識に直哉を求めている。
「無理ちゃう。お前、まだ俺のこと欲しがってるやろ」
直哉はゆっくりと腰を沈め、根元まで深く入れる。の内壁がきゅうっと締まり、甘い喘ぎが漏れる。
「ぁ……っ、また……入ってる……」
直哉は低く笑い、ゆっくりと腰を動かし始めた。
ぐちゅぐちゅという音が再び部屋に響き、の甘い嗚咽が混じる。
「直哉…様…っ、もう……いっちゃう……っ」
「ええよ」
直哉の動きは緩やかだが、容赦なく。の身体がびくびくと痙攣し、涙が止まらない。
はぐったりと布団に横たわりながらも、直哉の腕の中で小さく震え、甘く泣き続けた。
直哉はそんな彼女を、優しく、しかし強く抱きしめながら、
まだ、終わらせる気などなかった。