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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第5章 不倫捜査の同行ヒーローが恋人だった件 爆豪/轟/???



◎ 相澤消太


「……待たせたか」

聞き慣れた低い声に、一瞬息が止まる。理解よりも先に感情が揺れ、ゆっくりと顔をげるとそこにいたのは…。

「相澤、先生……?」

眠たげな目に気怠そうな立ち姿。いつも通りの無精髭。私服姿とはいえ、こんな場所に立たれると異様に目立って見える。

「言っとくが、これは事務所からの正式な依頼だ」
「えっと、でも……、今回、女性ヒーロー同行って」
「バトルフィストが別件で動けなくなったらしい。だから、代わりに俺が来た」
「なんで先生が……」

すると先生は小さくため息をついた。

「お前が追っている今回のターゲットの個性が厄介らしい。精神干渉系の疑いがあるとの追加情報だ」
「……え?」

その言葉に思わず表情が強張った。

精神干渉系。それは感情や知覚へ作用する私の個性と相性が悪い。境界を広げている最中はどうしても自分と周囲の線引きが曖昧になる。その状態で個性を受ければ、最悪、自分の感覚すら見失う可能性だってある。

「お前はその手の個性に弱いだろ」
「……まぁ、ちょっとだけ」
「だから今回は俺がフォローする」
「でも、それなら他のヒーローでも……」
「お前の個性の癖を把握してる奴の方がいい。それに、恋人として俺以外の男を同行させるつもりはない」

その声はどこか優しくて、不意に頭へ大きな手が乗せられた。

「…それは私情だがな」

ゆっくり髪を撫でる手つきは宥めるみたいに優しかった。仕事なのに一瞬だけ胸が熱くなって、甘い感覚が過る。

「で、ターゲットは?」
「あっ、えっと……、20分頃に駅の南口に集合らしいです」

先生の視線は人の動きを見ながら位置を確認するように向けられている。周囲への警戒は一切抜けていなくて、緊張感もある。先生はやっぱりプロのヒーローなんだって今更ながらに思い知らされる。

「……あいつらか?」

先生の視線の先には暗がりに寄り添う男女の姿が見えた。

「はい。そうです。……間違いないです」
「行くぞ」
「……はい」

先生が歩き出すその背中を追いながら、私は小さく息を吐いた。

私の任務は不倫調査の証拠をとることだけ。少し慣れてきたはずなのに、心はどこか落ち着かないままだった。
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