第5章 不倫捜査の同行ヒーローが恋人だった件 爆豪/轟/???
「そりゃそうだよ。そういうホテルだからね!?」
「そうなのか」
焦凍は納得したように頷くと、無防備にベッドへ視線を向けた。
「広くていいな」
「感想そこ!?」
「ああ。これだとゆっくり休憩できるな」
「休憩って…。つかぬ事を聞くけど、ラブホって知ってる?」
「ホテルはホテルじゃねぇのか?」
嫌な予感は的中するものだけど、そんなことを真顔で確認しないでほしい。
「あのね、ラブホって、休憩する場所でもあるんだけど、なんていうかな、ほとんどのカップルはエッチ目的なの」
「けど、凪たちは女子会もするんだろ?」
「もちろん、ラブホのご飯やカラオケとかの目的で女子会する人もいる。最近、流行ってたし…。でも大抵は男女の密会、だと思う」
「じゃあ、俺たちもか…?」
「じゃない!今日は不倫調査の証拠…って、仕事!先に仕事しなきゃ…」
慌てて持参した記録と報告用のサポートアイテムを装着する。一度、息を整えてから、壁に触れて意識を集中させる。
冷たい感触のその先。見えた光景はすでに男女がベッドで重なり合っている場面だった。込み上げる感情を押し殺しながら、静かに機械を操作する。そんな私の様子を、焦凍は黙ったまま見守っていた。