• テキストサイズ

美オヤジを誘って囲われて救われる話

第26章 生活編


「うん、全然いいよ。いつがいい? ごめんね、俺も君の都合を優先したくて、あんまり言い出せなかったんだ」
「そ、そう? 二人で気を遣いあっちゃったね」

そう赤くなり笑まれて、核心を突かれた。
それでも二人の関係は、揺らぐことはないのだと信じている。

ヴィクトルに見つめられたあなたは、喉を静かに鳴らして眼差しを向けた。

「九月って、どうかな。あと三か月ぐらいしかないけど。……二人が出会って、ちょうど一年だから。いいかなぁって」

その言葉を聞いた瞬間、彼に衝撃が走った。
そして、すぐに固く頷き、真剣な瞳で同意する。

「すごく良い。俺達が出会った大切な月だね。……ああ、そうしよう。俺もその日に君と結婚したい」

完全に甘い声で、ロマンチックな顔つきで告げるヴィクトルに、あなたはぼうっと見とれている。

まるで何度目かのプロポーズのように。

「嬉しい……! そうしよう、ヴィクトル」
「うん、そうしよう。名無しちゃん」

二人は明るい月の光が窓から差し込む中、引き寄せられるように唇を重ねた。

距離をさらに少しずつ、確かめ合うみたいに。

互いへの信頼と内に秘めた勇気が、また二人をしっかりと繋げた瞬間だった。
/ 395ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp