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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第24章 対面編


「いや、そんな、実家に泊まりって。いきなりすぎじゃないのお父さん」
「そうか? 俺達もご馳走したいし、家なら腹を割って話せるだろう」
「それいいわねー、なんか楽しそう」

分厚い胸の前で腕を組む父に、母もにこやかに応じる。

あなたはゆっくりヴィクトルを見やった。
彼は感激のあまり、その場に立ち尽くしているように見えた。

「本当ですか? ぜひお伺いしたいです、ありがとうございます、ステファンさん、エレーネさん!」
「え、いや、でも、うち狭いし部屋も綺麗じゃないし……その…」
「おい。うちは綺麗だぞ。ちゃんと掃除もしてるし、俺が建てた立派な一軒家だぞ」
「もちろん! それはそうだね、ごめんごめんっ、私の部屋があんまり綺麗じゃないというか…」

彼の豪邸と比べると、自分の今のアパートはさておき、実家の部屋はあまりに簡素な女子の一人部屋だ。
そんなとこを見られたら、普通に恥ずかしい。

「それにゲストルームなんかもないよ。物置になってるよ」
「ちょっと、バラさないでよ。別に名無しの部屋で寝ればいいでしょう。ちゃんと片付けなさいよ」
「はい……」

親子の会話に、ヴィクトルは横から興味津々に見つめてくる。

「ほんとにいいの? ヴィクトル……」
「うん。嬉しいよ。俺どこでも寝れるから大丈夫だよ、名無しちゃん」

すっかり喜びに舞い上がってる彼を見て、あなたも素直に喜ばざるを得ない状況になっていた。
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