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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第24章 対面編


「あ、あらそう……そんなに会いたい? 名無しに?」

じっと見定めるような視線に、ヴィクトルは一呼吸おいてこう答えた。

「はい。何よりも大事にしています、そこは」
「……ふふ、そうなんだ。あなたいい男だわ。10歳年下の立派な大人の男性だけど、素直なとこすごくいいと思う! じゃあ飲もうかヴィクトル、#名無し#大好き連盟組むわよ!」
「はい! エレーネさん!」
「いやちょっと、なにそれ! イリスさん、この二人のテンションおかしくないっ?」
「普通でしょ。ていうかずるい、私も組むわよ! ほら名無しちゃんも!」

本人なのに加入させられ混乱したが、四人はこうしてかなり早い段階で打ち解けていった。

自分としても、予想外ながら嬉しい流れである。




その後、コース料理が続々と運ばれてきて、海鮮料理から串焼きまで、皆は美味しく舌鼓を打った。

母達はヴィクトルに対する興味が尽きず、話題はどんどん膨らんでいく。

「えっ、あそこの大学出てるの? 優秀じゃない~入るの難しいわよ、ねえエレーネ」
「うん。出るのもむずいわよ」
「いえいえ、スポーツ推薦もあったので」
「そっちのほうがすごいんだけど。ボート部だったのよね? 花形だわーすごい! 全国大会いつもテレビで見てたもの」

ヴィクトルが高校から大学時代まで熱中したボートクラブの話になり、イリスは感心していた。
そんな彼女が思い出したように自分の彼の話をする。

「そういえばさ、うちの人も名無しちゃんの彼と同い年って言ったじゃない?」
「そうだね。ニコラスさん元気?」
「元気よ~今日はキャンプ行ってる。でもさ、”名無しちゃんももうお嫁に行く年か~”なんて勝手に感慨深くなってたわよ」
「あらそうなの? 一回しか会ったことないのに」

母の鋭い突っ込みが飛ぶが、あなたはその一度のことを鮮烈に覚えていた。

「いやでも面白かったんだよお母さん。私とお父さんと、イリスさんとニコラスさんでプール行ったじゃん」
「そうなのかい?」

その話に隣から興味深げに聞いてきたのはヴィクトルだ。あなたは微笑みながら頷く。
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