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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第22章 出張編


そして翌日、新規大口契約が最終決定の運びとなり、この旅のメインの目的のひとつは無事に済むこととなる。

一つ目の山を越え、ヴィクトル自身も一瞬気が休まっていた。

その日も遅くまで仕事をし、クライアントとの夕食も済ませ、ようやく帰ってきたのは日付が変わる頃だ。

出張が始まり三日が経っていたが、ヴィクトルは毎晩かかさず恋人のあなたにメールをしている。

普段は一日二回していたものが、今は互いに一通となり少し寂しさはあったが、あなたの変わりない気遣いに感謝していた。

『ただいま名無しちゃん。元気かな? 今日はクリスのプロジェクトが無事に契約出来たんだ。君が心配してくれてたから、いい結果を伝えられてほっとしたよ』

そう打っていると、なんとすぐに返信が来た。

『ほんとっ? おめでとう!!』

彼は一瞬で疲れた心に温かな火が灯り、体が生き返る心地がした。
目には光が宿り、あなたの文字を追っている。

『喜んでくれて嬉しいよ。起きてたんだね。何してたの?』
『お風呂から出て牛乳飲んでたよ』

一見普通の文面なのだが、なんて可愛いセリフなのだろうと、その姿を想像したヴィクトルは微笑む。

『ヴィクトルはちゃんと食べた?』
『うん。毎日食べ過ぎてるよ。帰ったら鍛えないとな』
『はは、大丈夫だよ。いつもいい体なんだから😉』

自分は馬鹿かと思いつつも、体に言及されるとドキッとする。
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