第18章 試み
「ヴィクトル、すごく目がまっすぐだよ」
「うん。男はね、名無しちゃん。やらしいことを考えてるとき真面目な顔になるんだよ」
「はははっ」
あなたは思わず高い声で笑ってしまった。
つられて彼も笑いだす。
なんだかそういう雰囲気になれて良かったとも思った。
こんなことを言っても、受け入れられたことに、密かに安心もした。
「でも待って。シャワー浴びよう。一緒に行く?」
「うんっ」
あなたは嬉しさとワクワクする気持ちを胸に、彼についていった。
最初は余裕だったヴィクトルだが、体を洗い、泡のついたあなたの手が自身を滑ると、呼吸は浅くなった。
このガラス張りのシャワー室はいっそう秘められた感があり、距離も近くなる。
「ヴィクトル、気持ちいい?」
「うん⋯⋯いいよ。あんまりそこ長いとね、我慢できないかもしれないよ」
やんわり言われて、あなたは手の中のものを感じ取る。
そしてようやく、床のタイルに両膝をつけて彼を見上げた。
なんて眺めだろう。
肉感的な腹筋にきゅっと引き締まった腰、がっちりした太ももに長く伸びた手脚。
同じ空間にいるだけで淫靡な気分になり、視線が落ち着かない。
「じゃあ、いくね⋯」
あなたは彼のそり立つものに優しく指を添え、唇を這わせた。
舌の上に乗せるとビクンと反応する。
それだけで愛おしくなり、先を吸ったり舐めたりした。
「⋯⋯ッ⋯⋯ああ⋯⋯」
合間に漏れる彼の息づかいが色っぽい。
汗ばんだ胸を上下させ、濡れた黒い瞳が見下ろしてくる。
「すごいよ⋯⋯君の口の中、温かくて気持ちがいいな」
そう言われて赤面するが、水音を響かせながら吸い続けた。
「は、む、⋯⋯っん、んぅ」
時折彼のことを見つめると優しく笑いかけられ、こちらも照れる。
髪をそっと梳かれると、一方的な行為ではなく気持ちも通じ合ってる気がした。