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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第18章 試み


その夜は、あなたの寝室のベッドで二人過ごした。白のカーテンに彼の影が揺れ、熱い吐息が舞う。

これまでの思いも重なり、互いを確かめ合うような熱を帯びた交わりとなった。

「んん⋯⋯」
「⋯⋯あぁ⋯⋯名無しちゃん。離れたくない⋯⋯」

達した後も、ヴィクトルはぎゅっとあなたを抱きしめていたが、やがて名残惜しそうに体を起こす。

愛おしげな笑みであなたの頬を撫でると、彼は背を向けてベッド脇に座った。

横たわるあなたは、その背中をいつものようにこっそり覗く。

出した後のゴムをしばっているのだ。
興味津々な視線に気づいたのか、ヴィクトルは振り返って「ん?」と笑いかけた。

「すぐ戻るよ、名無しちゃん」
「うん」

ぽうっと夢見心地のまま待っていると、彼はそばに戻り、腕枕をしてくれた。
広くて厚い胸板に手をおいて、寄り添う。

夜も深まり、そろそろ寝てもおかしくない。
それでも胸の鼓動は静まらず、まだ何かしたい。

彼の温かな肌を感じながら、無意識のうちに手が伸び、腹筋のあたりをそっとなぞった。

「ん、⋯んっ? それは気持ちいいぞ」
「⋯ふふっ」

上から漏れる声がおかしくて、あなたはいたずらっ子のように続ける。
そして彼の気恥ずかしそうな瞳を見上げた。

「やだ?」
「全然嫌じゃない。ただね、起きるよ。⋯⋯ああほら起きた」

彼は照れをごまかすように瞳を細める。
あなたは鼓動が早く鳴っていたが、一成一代の勇気を出すことにした。

「ねえねえヴィクトル。舐めていい?」
「⋯⋯なんだって?」

彼がそこだけ真剣なトーンで聞き返したので、あなたも笑みをこらえて見つめ返す。

「俺の、舐めるの?」

はっきりと聞き返されて頷いた。
彼の切れ長の黒い瞳は眠気も吹っ飛んだようにランランとしていた。

「引かれるかと思った⋯」
「いや引かないよ。言ったでしょ、俺スケベだって。君には何されても嬉しいとも言ったね?」

彼が上体を起こし、がっしりした肩があなたの視界を覆う。
いつも紳士的な人だが、堂々とした仕草を見せられると胸が高鳴ってくる。
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