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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第17章 実家編


あなたは2階へ駆け上がって自室の扉を乱暴に閉めると、ベッドに勢いよくダイブする。

そして大きなクッションを抱え、横向きにぐっと丸まった。

それからしばらくして、気持ちが急にすーっと引いてきて、長いため息を吐き続ける。

「⋯⋯⋯⋯ああ⋯⋯。やっちゃったよ。⋯⋯馬鹿だ私⋯⋯。今日は色々起こりすぎだよ⋯⋯」

あなたの眼差しは消沈している。
元カレで消耗したところに、強敵となってしまった父の存在。

父と口論するなど、数年に一回もないことだが、今回は譲れなかった。

ここで自分達を、ヴィクトルをどうしても守りたかった。
でも上手くいかなかった。父が言ったことはほぼ同意出来ないが、自分の無知さだけは当たっている。

どうすれば納得してもらえるのか、うまくやる術を知らない。
親の心配は重々分かっている。ただ、これだけは諦めることはできないのだ。

すでに日が落ちて夜に変わるカーテンの向こうを眺めながら、あなたは悶々と考えていた。

だがやがて、このままじゃいけないと決心し、いつもより早く立ち上がる。

きちんと話さなければ。
今のままじゃヴィクトルに顔向けできない。
彼がいつも自分の精神的な支えとなってくれてるように。

あなたも親との間に立って彼を守る覚悟が、もうすでに出来ていたのだ。
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