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美オヤジを誘って囲われて救われる話

第17章 実家編


「ごめんって、喧嘩しないでよ! 言わなかった私が悪かったから! でもねお父さん、出来たら一回会ってみてほしいんだ、ヴィクトルは本当にそんないい加減な人じゃないんだよ。出会いは誤解されるかもしれないけど、年の差も簡単に受け入れられないかもしれないけど、私達は本当に真剣に付き合ってるんだよ。だからお願い、二人で挨拶をするチャンスをくれないかな」

あなたは精一杯父に伝える。
だが父は隙を与えぬ表情のまま、何も答えなかった。

あなたは段々と抑えていた苛立ちが湧いてくる。
会うぐらいいいじゃないかと。
心配なのは分かるが、自分だって似たような境遇のくせに少し冷たいんじゃないかと思ったのだ。

「お父さんだってお祖父ちゃんにものすごい反対されたんだよね? だったら気持ち分かるんじゃないの?」
「それはお前が言うことじゃない。お前はな、まだ世間を知らないんだ。悪い男のことも何も分かってない。無知だから騙されてるだけだ。俺は父親としてお前を守ってるだけなんだよ、名無し」

そう言われてプチっと切れてしまった。あなたは椅子をうるさく引いて立ち上がる。

「守ってる? 何をどう守ってるの? 話も聞いてくれないのに! もういいよ! お父さんなんかこっちから願い下げだよ!」
「また部屋に行くのか? お前はいつもそうだな。怒ったらすぐ一人の世界にこもるんだ。変わらないな」
「うるさいな! 自分だってそうでしょ、怒ったら台所占領していつもチビチビ飲んでるくせに! 親子だから似てるんだよ!」
「ああそうだな、そっくりだ! だからこの問題は解決しないだろうな、どっちかが折れなければな!」

売り言葉に買い言葉で怒り合った親子は、顔を勢いよくそらして別れた。
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