第15章 クリスマス編
「⋯⋯ヴィクトル、大丈夫? そういうキャラじゃないんじゃ⋯」
「えっ。そう? 俺はしゃぎすぎてるかな?」
彼はくつくつと楽しそうに微笑んでいたが、素敵な思い出深い写真を撮れて、本当はすごく嬉しかった。
だからあなたも後で送ってね、と彼に頼んでおいた。
そこでようやくホールへ向かうと思いきや、この男に見つかる。
「ハハハッ。——アッハッハッハ!」
2人を見て爆笑していたのが、中の扉からちょうど出てきたマックスだ。
服装は自由でほぼ普段着の人もいる中、自信のある彼は完璧な攻めたコーディネートである。
金髪は固めて明るめのベージュのスーツ、派手な腕時計も光っている。
「マックスさん! お久しぶりです」
「やあ名無しさん。元気そうだね。そこのお前も⋯⋯っ、くっ、ははははッ」
「笑うんじゃない。彼女とツリーを撮って何が悪い」
開き直ったヴィクトルは彼を嘲笑し、あなたの体を自然に自分のほうへ寄せた。
ニヤニヤしていたマックスは太い腕を組み、あなたに改めて視線を移す。彼の眼差しは爽やかに変わり、ニコリと形作られた。
「今日もすごく素敵だ、美しいよ」
「えっ。ありがとうございます。マックスさんも素敵ですよ。服に全然負けてないですね」
「そうだろ? 俺は常に何物も凌駕してしまうんだ。だから選ぶのも一苦労」
大げさな物言いに笑っているとヴィクトルがこんなことを言った。
「皆来てるのか?」
「おう。だが取り囲んだりしないから安心しろよ。——俺達の仲間も君に会えるの楽しみにしてるよ、名無しさん。図体のでかい俺みたいな奴には注意してね」
思わせぶりな目配せに、あなたはドキッとする。
しかしヴィクトルの仲間の人々に挨拶するのが目的の一つなため、あなたは快く微笑んだ。