彼女は七海に幸せになってほしい 【呪術廻戦 七海 R18】
第7章 番外編 七海は彼女との時間を邪魔されたくない
翌朝、出張先のホテルのロビーで、任務開始を待つの手元で、家入からのメッセージ通知が跳ねた。
「……硝子さんから? 動画?」
寝ぼけ眼で再生ボタンを押した瞬間、は凍りついた。
画面の中では七海が、カウンターに突っ伏しながらとんでもない「独白」を垂れ流していたからだ。
『……酒入りのチョコを………孕むまで、何度も、ナカに。……』
「ひっ、あ、あああぁぁ……ッ!?」
音量を最小にする間もなかった。
背後からひょいと長い首を伸ばし、画面を覗き込んでいた男が吹き出した。
「おっわー! ナナミン、酔うとそんなエロいこと言っちゃうんだ! 秘部にチョコ? 舐め回した? なにそれ!最高じゃない!」
「ご、五条さんっ! 見ないで! 聞かないでぇっ!」
は真っ赤になってスマートフォンを胸に抱きしめたが、時既に遅し。
五条は腹を抱えて笑い転げている。
「ねぇねぇ、七海にチョコ突っ込まれてどうだったの? 気持ちよかった? お酒入りのチョコがナカで溶けてさぁ、それをナナミンが……んんっ、想像しただけでお腹いっぱい!」
「うるさい! セクハラです! 訴えますよ、本当に!」
涙目で怒鳴るを、五条はさらに愉しげな、底意地の悪い笑みで追い詰める。
「でもさ、これ続きがもっとヤバいよね。『縛り上げる』とか『孕むまで注ぎ込む』とか。お仕置き、中出し宣言じゃん。ホワイトデーだけに、中も外も真っ白な『ホワイト』な日にしてやるってこと? ナナミン、案外ストレートだねぇ!」
「言わないで! も、もう、やだぁ……っ!」
顔から火が出るどころか、全身が沸騰しそうだった。
(……これ、次回会うとき、どんな顔して会えばいいの……っ!?)
絶望し、ホテルのソファーに突っ伏すの脳裏には、動画の最後で七海が漏らした『私のモノだと刻み込んでやる』という低い声が呪いのように、そして甘い期待のようにリフレインしていた。
その頃、自室で目を覚まし、家入から送られてきた同じ動画を確認した七海が、あまりの羞恥と後悔で、五条の部屋(不在)へ殴り込みに行こうとしていたことは、言うまでもない。