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彼女は七海に幸せになってほしい 【呪術廻戦 七海 R18】

第6章 番外編 七海は彼女を愛したい


「……確認しますが。これは、貴方の発案ではないですね?」


「っ……、う、うん。……五条さんと硝子さんに相談したとき、二人が………リボンの下着を着て、『私も一緒に食べて』って言えば、七海なら絶対喜ぶからって、ゴリ押しされて……」


顔を両手で覆わんばかりに赤くし、消え入りそうな声で白状する彼女。
その瞬間、七海の脳裏に今日一日自分を振り回した「共犯者」たちの顔が並んだ。

伝言を握り潰した五条に続き、医務室で平然とチョコを食べていた家入までもが彼女を焚きつけていたのか。


「……あの、人たちは……っ」


七海は苦虫を噛み潰したような、なんとも形容し難い表情を浮かべ、再び深い溜息をついた。



五条の悪戯に、家入の悪ノリ。
それらが複雑に絡み合い、結果として自分の恋人をこれほどまでに追い詰め羞恥に震えさせている。
だが……。


「……建人さん、やっぱり、こんなの、嫌……だったよね。ごめんなさい、私……」


泣きそうになりながら服を拾おうとする彼女の動きを、七海は制した。
不機嫌だったはずのその瞳には今は別の、もっと濃密で熱い光が宿っている。



「……嫌だ、などと言っていません。むしろ、逆です」


七海は立ち上がり、ゆっくりと彼女との距離を詰めた。
一歩踏み出すごとに彼女の肌の白さと、艶やかな赤いリボンがその目に焼き付いていく。



「五条さんたちの思惑通りになるのは甚だ不本意ですが……。貴方が、私のためにそこまでしてくれたという事実は、無視できません。……いえ、無視など到底不可能です」


至近距離で見下ろすと、は今にも弾けそうなほど赤くなり、視線を泳がせている。
その健気であまりにも愛らしい「贈り物」に、七海が一日中溜め込んでいた嫉妬や苛立ちは、一瞬にして別の渇きへと姿を変えた。


「……建人さん、機嫌、直った……?」


「直りました。……いえ、正確に言えば、機嫌を直している余裕がなくなりました」 




七海は彼女の細い腰をぐいと引き寄せ、耳元で低く、熱を帯びた声で囁いた。



「せっかくの贈り物です。……無駄にするのは勿体無い。冷めないうちに、隅々まで美味しくいただくことにします」



今日という日の最悪な始まりを、最高に甘い結末で塗りつぶすべく、彼は理性という名のネクタイをゆっくりと緩めるのだったーー。


つづく
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